アロマの霧吹きで家中いい香りに!効果別アロマオイルの選び方
お気に入りの香りのエッセンシャルオイルを使って、アロマの霧吹き・スプレーを手作りしてみませんか?とっても簡単に作れるのに、家の中や外出時、オフィスなど用途がたくさん!おすすめの香りや、注意点もあわせて紹介します。
2017年08月25日更新
記事の目次
[1]アロマの霧吹き用途はたくさん!
お部屋のリフレッシュやリネンを心地よい香りにするために、シュッと一吹き「アロマの霧吹き」を作ってみませんか。お気に入りの香りで作るルームスプレー・霧吹きの優しい香りに癒やされるはずです。また、エッセンシャルオイルやアロマオイルを使った霧吹きは、一つ作るといろんなシーンで使用することができる優れものなんです。
お部屋や玄関の香りフレッシュ
お家の中は、生活している内にいろいろなニオイつきます。
玄関は、家族みんなが毎日通るところ、さらにお客様がきたときにもまず最初に通るところ。ですが、靴のニオイがこもって臭くなってしましがちです。また、リビングやダイニングも料理のニオイやペットのニオイ、家族が生活していく中で自然とニオイがついていきます。
そんな玄関やリビングですが、アロマのスプレーを一吹きするだけで、消臭効果があるだけでなく、お気に入りの香りで部屋をリフレッシュすることができます。玄関などは、ハーブや樹木などの爽快で清々しい香りで清潔感をだして、お客さまがくるときにはリビングにはフローラル系の華やかなアロマでお出迎えするのもよいでしょう。
お出かけ前のフレグランス代わりにもなる
いわゆる「香水」は、さまざまな香りを調香することで複雑な香りを作り出していますが、この「香水」らしい香りが苦手な人もいるのではないでしょうか?とはいえ、お出かけ前の身だしなみに「フレグランス」が欲しいと考えているのであれば、アロマの霧吹きをフレグランス代わりにするのはいかがですか?天然由来の、混ざり家のない優しい香りであれば大丈夫な場合も。ただし、エッセンシャルオイルからオリジナルの霧吹き・スプレーを作る際には、”光毒性“に注意して下さい。
バッグに、オフィスに、タバコやお店の臭い消し
小さなスプレーボトルを一つ、バッグに入れておいたり、オフィスに置いておくととても便利です。オフィスに置いておけば、気持ちを切り替えたいときや、リラックスしたいとき、ランチで食事のニオイが服についたときなど、さっと1プッシュで、香りをリセットできます。また、バッグにいれておけば、タバコの臭いや飲み会のニオイがついたときにも使うことができますよ。
寝室でリネンスプレーとして
寝室には、気持ちを落ち着けてくれて、入眠や安眠効果のある香りのアロマの霧吹き・スプレーを置いておくと良いでしょう。就寝前にベッドにアロマのミストを一吹きすることで、柔らかな香りに包まれて眠ることができます。また、リネンに軽く吹きかけておくことで、抗菌や消臭効果のある香りもあります。衣類をタンスやクローゼットにしまう際にも、アロマの霧吹きを吹きかけておけば、衣類についた体臭をさっぱりと取り除いてくれます。
シワ伸ばし?アイロン掛けでも活躍
リネンスプレーとしてアロマの霧吹きを用意しておけば、アイロン掛けでも大活躍です。シワのついた服は、乾いた状態のままアイロンを掛けるよりも、少し湿らせてアイロンで熱を加えたほうがシワがきれいに伸びます。そこで、アロマ霧吹きが登場です。アイロン掛けで、衣類にアロマの霧吹きをからアイロンを掛けることで、シワをきれいに伸ばすことができます。さらに、アロマの香りもほんのりと着くため、着た時にも心地よく感じられるでしょう。
加湿もできる、乾燥が気になったらさっと一吹き
アロマ霧吹き・スプレーは、空気が乾燥しやすい冬場にもおすすめです。暖房器具やエアコンの使用などで家の中は乾燥しやすくなりますので、エッセンシャルオイルを少なめに作ったスプレーを部屋に数プッシュすることで、空気を潤すことができます。同様に、空気が乾燥しやすいオフィスなどでも、活用できます。
[2]エッセンシャルオイルの選び方
お気に入りの香りを一つ見つけて、それをスプレーにするのもとっても素敵ですが、目的にあわせて香りを見つけるというのもアロマの楽しみ方の一つ。目的別のおすすめのエッセンシャルオイルを紹介します。
お部屋の香りをリフレッシュ、服やリネンについた香りを消す
- ティートゥリー
- カユプテ
- ニアウリ
- ヨーロッパアカマツ(パイン)
- マヌカ
- ユーカリ
- ユーカリシトリオドラ
これらの香りは、空気清浄する作用があり、消臭の効果も期待できます。衣類やリネンについた香りを消臭するために、直接布に吹きかけてもよいですし、部屋に広く行き渡らせるために、空間へ向かって使用してもよいでしょう。
リネンのカビやダニ退治
エッセンシャルオイルを使ったアロマ霧吹きは、布類や畳についたダニや、水回りのカビへも効果を発揮します。
<ダニ除け効果のあるアロマ>
- タイムホワイト
- サイプレス
- ユーカリシトリオドラ
- シダーウッド
- ティートゥリー
- サイプレス
- ユーカリ
ダニが苦手とする香りですので、ダニを畳や布に寄せ付けなくすることができます。また、ベットがいる家庭では、ノミ退治にもしようすることができますよ。
<カビ予防効果のあるアロマ>
腐敗やカビを防ぐ効果がある香りです。水回りの掃除の後に、一吹きしておけば、カビ予防になります。
優しい香りでリラックス、ぐっすり眠りたいときに
好きな香りは基本的にリラックス効果が高いですが、効能として期待できるエッセンシャルオイル・アロマを紹介します。
<リラックス効果の高いアロマ>
- ラベンダー
- クラリセージ
- カモミール
- サンダルウッド
- オレンジスイート
- ネロリ
- フランキンセンス
この中でも、とくにラベンダーがおすすめです。ラベンダーはアロマテラピーにおいても基本となるエッセンシャルオイルの一つ。心地よいフローラルな香りは、「万能精油」とも言われ、緊張をほぐしてくれたり、入眠や安眠効果も高いといわれています。入浴する時、浴槽に数滴たらすことでともに癒やされる効果が期待できます。
網戸やお出かけ時、虫よけスプレー
虫除け効果のある、エッセンシャルオイル・香りもあります。植物の香りで虫よけができてしまうのです。アウドドアに出かける時や、網戸などに使用してみてください。
<虫除け効果のあるアロマ>
- シトロネラ
- レモングラス
- ユーカリシトリオドラ
- レモンユーカリ
- ラベンダー
- ゼラニウム
- ティートリー
虫が嫌いなニオイですが、シトロネラやユーカリなどは、人にとっては特徴的な香りなので、苦手に感じるひともいるかもしれません。顔に近い部分には使わず、足などの鼻から離れた箇所へ使用するのがよいでしょう。
[3]アロマの香り漂わせる「ルームスプレー・霧吹き」の作り方
基本の作り方
アロマオイル(エッセンシャルオイル、または精油)を使った霧吹きは、必要な物が揃っていれば簡単に作ることができます。霧吹きであればルームスプレーにしたり、リネンスプレーとして寝具や衣類に吹きかけて使うこともできますよ。
<用意するもの>(完成が50ml想定の量です)
- 好きな香りの精油:約10滴
- 精製水:40ml
- 無水エタノール:10ml
- スプレーボトル
<作り方>
- 用意したスプレーボトルに無水エタノール10mlをいれてから、精油を10滴いれます。(精油の量はお好みで減らしたり、増やしたりしてください)
- フタをして軽く振り、アロマオイルと無水エタノールを混ぜ合わせます。
- フタを開けて、精製水40mlを入れます。フタをしっかりと閉めて、よく振り混ぜ合わせ完了です。
精製水や無水エタノールを家に常備している家庭は多くないと思いますが、この2つを揃えておくだけで、いつでもアロマの霧吹きを作ることができるようになります。また、スプレーボトルも、中身がなくなったら洗って何度でも使うことができます。お気に入りのアロマの香りを見つけたり、市販のルームスプレーではいい香りに出会えないという人は、ぜひトライしてみてださい。
アロマの霧吹きを使うときに注意したい3つのポイント
簡単に作ることが出来るアロマの霧吹き・スプレーですが、注意すべきポイントが3つあります。
■使用時はよく振ってから
アロマオイルは油です。水とアロマオイルは置いておくと分離してしまうため、使用するさいには、混ざり合うようによく振ってから使用するようにしましょう。
■容器選びに気をつける
スプレーボトルは、もちろん自分が「おしゃれ」「かわいい」と思うものを使うのが良いですが、気をつけなければいけない点があります。
スプレー容器には、ガラス製のものとプラスチック製のものがありますが、望ましいのはガラス製のボトルです。遮光性のあるものだとなお良いです。
一方、プラスチック製のボトルを選ぶ際には注意が必要です。プラスチックの素材によっては、アルコールには使えないものがあったり、アロマオイルによっては化学反応がおきて、プラスチックの成分が溶け出してしまうものがあるからです。注意書きに「アルコール・エタノールには使えません」と書かれている物は避けましょう。
「高密度ポリエチレン(HDPE)」、「ポリエチレン(PE)」、「ポリエチレンテレフタレート(PET)」、「ポリプロピレン(PP)」であれば、基本的には大丈夫ですが、素材の品質状況によってはアルコールやアロマオイルに適していない場合もあります。
ガラス製のボトルはプラスチック製に比べて高価なため、肌に触れるスプレーを作る際のみ使用し、ルームスプレーとしてや、肌に触れることがないラグやマット、カーテンなどに使用する場合は、プラスチック製でも問題ないでしょう。
■光毒性のあるアロマは日中は使用しない
聞き慣れませんが、アロマオイルの中には、紫外線に反応して、皮膚トラブルを起こしてしまうことがあります。これを光毒性(ひかりどくせい)と言いいます。
- ベルガモット
- グレープフルーツ
- ライム
- レモン
- ビターオレンジ(オレンジビター)
- クミン
- アンジェリカルート
セリ科の一部や、圧搾法によって抽出された柑橘系の果皮のアロマオイルに光毒性があります。光毒性の原因成分は熱に弱いため、抽出の過程で熱が加わる水蒸気蒸留法によってつくられた場合は光毒性はないとされています。逆に柑橘系で、圧搾法の場合は注意が必要です。直接肌に吹きかけたり、肌に触れる衣類などにアロマの霧吹きを使用する際には、夜に使用して時間を置くか、肌に触れない部分にだけ使用するようにしましょう。
参考サイト:Tea-treeの森
[4]アロマの霧吹きを簡単に作って、賢く活用。いい香りに包まれて
好きな香りのエッセンシャルオイルがある人、市販の香水や芳香スプレーの香りが苦手な人、ナチュラルな香りに癒やされたい人…、ぜひ一度アロマの霧吹き・スプレーにチャレンジしてみてください。
必要なものは、エッセンシャルオイルを含めてたったの4つで、しかも簡単に作ることができます。
家の中、オフィス、外出時、用途はたくさんあるので、自分のお気に入りの香りを楽しく賢く活用し、アロマの心地よい空間に変えましょう。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。